シュタイナー教育を家庭で実践するには

はじめに読むべき書籍

シュタイナー教育をはじめるにあたって、まず読むべき書籍は下記です。

 

『霊学の観点からの子どもの教育』
       ルドルフ・シュタイナー(著),松浦 賢(訳)

 

この書籍の中にはシュタイナーの講演と論文の後ろに、

翻訳を担当した松浦 賢さんの解説があります。

 

そちらを先に読まれるのがオススメです。

とてもわかりやすく端的にまとまっているので、こちらを先に読むことで

講演・論文の理解度が格段にUPします。

 

理解すべきは人間は霊的存在だということ

シュタイナー教育について深く学ぶ前までは、

シュタイナーも含めいろんな教育論を読んでみては

子どもに向き合う姿勢を考えて、

試みていました。

 

家庭で実践できるモンテッソーリ教育も学んでみたり、

佐々木正美先生の著書を読んで行動してみたり、

様々なことしていました。

 

ただそのどれもと違ったのは、

シュタイナーがゲーテ(小説家、劇作家、詩人、科学者、政治家)を

研究していたことからもわかるように、

深い深い哲学に基づいて教育を考えているという点です。

 

ここでは ”霊学” と訳されています。

 

この本の「はじめに」にも記載されているように

シュタイナー教育では、

「子どもの本質を霊的にとらえる」ということが、

すべての基本になります。

(中略)

人間の四つの構成要素の成長過程をもとに、

子どもという存在を霊的に観察することのなかから

導き出されます。

 

その霊学的な基盤を知らないまま

シュタイナー教育を実践することは不可能です。

(中略)

まず、霊学的な考え方を身につけることが

求められるのです。

(「はじめに」より)

 

この霊学的な考え方を身につけることは、

私たち大人にとってもとても有益なことです。

霊学の観点とは

・霊学の観点から見ると、世界に存在するものは、

 全て物質と霊によって成り立っています。

 

・霊学の観点から捉えると、

 肉体だけが人間の本質のすべてではありません。

 肉体とは海面から外に出ている氷山の一角のようなもので、

 その下には目に見えない人間の本質が隠れています。

(「解説 シュタイナー教育の基本事項について」より)

 

シュタイナーはこの霊学の観点に、

ゲーテの自然科学の研究などを通してたどり着いたと思われます。

 

ドラマ『天才を育てた女房』を見たことのある方は

想像できるかもしれませんが、

自然界のものも法則をもってそこに存在しています。

 

ドラマで佐々木蔵之介さんが花を見ながら

数式を頭に思い描く映像がまさにそれを捉えています。

 

参考文献

・[講演+論文]完全版 霊学の観点からの子どもの教育

    ルドルフ・シュタイナー(著)松浦 賢(訳)

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