自分主体の人生を生きる

 こんな人にオススメの記事

  □介護・看護よりも自分の予定を優先することに罪悪感を感じる

  □自分の事を後回しにしても家族のためにがんばってしまう

  □自分の事は後回しにして家族のために動かないといけないと思っている

  □そういえば、自分の体調がよくない

  □しばらくリラックスできることをしていない

  □不調があるのに病院に行っていない

介護をしているから、看護をしているから・・ではない人生を生きる

家族の介護・看護をしていると、「介護をしている」自分・「看護をしている」自分という視点に立って世界・社会を見るように移行していってしまう方がとても多くいます。

思考のスタートがその視点で始まってしまうと、段々と自分主体の人生からかけ離れていってしまい、本当にやりたい事・実現したい事・選択したい行動をできなくさせてしまいます。

イギリスではケアラー法という法律が1995年に制定されました。このケアラー法の基盤となっている考え方は、介護・看護をしている家族も自分の人生を主体的に生きる権利があるという考え方です。介護・看護している人も自分の人生を主体的に生きることのできるようにサポートする事が法律で義務付けられています。それに基づいて様々なサービスも整えられてきています。

日本でも法整備をするように働きかけている方々がたくさんいらっしゃいますが、まだ法整備としては進んでいないのが現状です。

しかし、まずはこの自分主体に考えるという意識から実践することで日々の選択が変わり、行動が変わり、最終的には人生が変わってくることを知ってください。

あなたはあなたの人生を生きていい

介護や看護をしていると、病院や施設に行かなければならない用事もたくさんあり、ケアマネさんとの連携や病院の先生・窓口との相談などとにかく時間や手間のかかることが発生します。その中で自分の人生を生きていいとしっかりと自分で認めることは、自分の人生が他の誰のものでもなく自分で選び進めていくものだとしっかりと意識できると思います。

福祉とは「しあわせ」「幸福」という意味なのです。他の誰でもない自分のしあわせを大切にしてください。

あなたの大切にしていることを優先していいのです。それは介護・看護している家族にも平等に与えられてしかるべき権利です。

どうやって自分の人生を選ぶのか

いまあなたの部屋にある本棚を眺めてみてください。自分がいままでに何に感動して、感銘を受けて、自分の人生の指針として生きてきたのか、客観的に見る最良の方法です。または、いままでの人生で心を揺さぶられた映画・曲は何ですか?

そこには自分が人生で大切にしていきたいエッセンス・美学が含まれているはずです。誰に紹介するでもなく、自分の中で大切にしている人生の軸から目をそらさないことは、精神的に健康でいることと深く結びついていますし、精神的な健康は身体的な健康とも直結してきます。

介護・看護の生活でもその軸を大切にして、生活のさまざまなものを選びとってください。介護・看護の大変さに流されるように過ごすのと、全く違ったあなたの未来がその先にはあるはずです。

自分主体に生きているか繰り返し確認する

身についた習慣・癖とういうものはすごいパワーがあるもので、自分主体にと思って生き始めたつもりでも、知らずしらずに元に戻っていることがあります。常にここに立ち返って、自分の人生をよりよくするということを思い出してください。自分の人生と介護・看護ニーズとのバランスをしっかりと自分主導で取りましょう。

次世代の介護のために

次世代の介護を考えてみてください。現代のように介護うつや介護離職、介護自殺などがある社会と、自分の人生もいきいきと生きながら家族の介護・看護をする社会とどちらが幸福度が高いでしょうか。

時代はすごいスピードで変化しています。福祉の現場も考え方から変化する時が来ています。

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